院内薬局の特長

当院では院内に薬局を設置しております。会計後に院内薬局にて薬を受け取ることが出来ます。
診察時間内はお薬をお渡しできますので、土日も処方する事ができます。また救急対応のようにとりあえずその日の分だけという事ではなく、必要日数分のお薬を処方します。

院内薬局

院内処方と院外処方の比較

近年、医薬分業が進み、病院で受け取った処方箋を院外の薬局に持って行き、薬を受け取ることが主流となりつつありますが、具合の悪い患者様にとって院外の薬局に行くのは時間がかかり、体にも相当な負担になるはずです。 病院で診察を受けたら必要な薬はその場でもらえた方が良いはずです。しかも時間や体に負担がかかった上に、実は費用面でも院外の方が負担が大きくなります。 院内薬局で受け取る「院内処方」と、院外薬局で受け取る「院外処方」で、それぞれのメリット・デメリットをあげてみます。

院内処方 (当院)
メリット 1、診察と薬の会計が一度で済む
2、院内で薬がもらえるため移動負担が少ない
3、薬の自己負担金額が院外より安い
4、患者カルテを活用出来る
デメリット 1、他の医療機関からの処方箋に関する情報が患者持参のお薬手帳などに限られる
2、薬歴がない
院外処方
メリット 1、患者が複数の医療機関を受診する場合、かかりつけ薬局へ処方箋を持っていけば、過去の薬剤服用歴を元に一元的に管理してもらえる。
2、後発医薬品などの薬を豊富に取り揃えている。
デメリット 1、薬局までの移動の二度手間
2、診察と薬の会計の二度手間
3、薬の自己負担金額が院内より高い
4、患者カルテを活用出来ない。

院内処方のメリット1に関しては、院外処方の場合は、院外の薬局においても会計が発生するため、薬局での会計が混み合えば、自然と薬局でも会計時間と薬の待ち時間が生じます。 院内では薬待ちをする前に、薬の会計が既に済んでいるため、薬の待ち時間は生じるものの薬を渡されればそのまま帰ることが出来ます。

次に院内処方のメリット2に関してですが、院外処方を選択した場合、院外の薬局まで薬をもらいに移動しなければなりません。門前薬局などで薬をもらう場合は、移動負担はそれほどでもありませんが、国の求めるかかりつけ薬局のメリットである薬の一元的管理の視点で考えれば、院内で薬をもらっても門前薬局で薬をもらっても、薬の安全管理の面で大差はないのではないかと私は考えます。 そう考える理由として、院内には院外のように薬歴がないというデメリットはあるものの、院内には院外にはない患者カルテがあるためです。

患者カルテには、他院でもらっていた薬の内容や当院での処方歴はもちろんのこと、疾患名や血液検査の結果、医師や看護師と患者のやりとりまで詳細に確認する事が出来ますし、投薬後に投薬内容や次回以降の患者への対応、薬に関する注意事項などを必要に応じて患者カルテに記載もするため、いわゆる院外の薬歴ではありませんが、患者カルテの活用を通じて患者情報を一元的に把握出来るため、薬の安全管理の面で、院内処方と院外処方に大差はないと考えられます。

患者様にとってメリットがあるのは院内処方

院内処方にも院外処方にもメリットやデメリットが存在しますが、これらの点を踏まえて考えれば、より安く薬がもらえ、なおかつ薬局までの移動負担も少ない分、院内処方を選択する方が患者メリットは大きいのではないかと私は考えます。